【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第2章 what is lost is lost
「皐月、まだ朝練中だよ?こんなところで何してんの?」
俺の登場に慌てふためいた皐月が、パパッと衣服を整える。
「菅原…さん。」
「ダメだろ。こういう事する時は、ちゃんと鍵を掛けておかないと。」
後ろ手に部室のドアに鍵を掛けて、ゆっくりと皐月に近付く。
「あの…すいません!私、部活に戻ります!」
俺の横を通り過ぎようとする皐月の腕を掴むと、驚いたようにこちらを見上げる。
驚いた顔も可愛いな。
「何してんの?って俺の質問、まだ答えてないよな?」
「あの…幼馴染に教わったんですが…。ちょっと、今朝、すごく中途半端で…それで、我慢できなくて…。」
は?
皐月の返答が予想の斜め上をいっていて、今度は俺が驚く番だ。
いやいや、なんて言った?
ってか、朝からなにしてんの?
幼馴染…?
月島の事が好きなのかと思ってたけど…。
「その幼馴染と付き合ってんの?」
「えっ?何でですか?そんなんじゃありません。」
何でですか?って…こっちの方が聞きたいよ。
付き合ってないのに寝てる幼馴染って…どういう関係だよ、それ。
ってか、付き合ってない奴と関係持つとか…皐月のイメージじゃないなぁ。
「皐月、意外と悪い子なんだな。」
「あっ…すいません!すぐに部活に…」
言いかけた皐月を壁にドンっと押し付ける。
「部活は今はいいよ。中途半端で我慢出来ないんだべ?」
先輩が手伝ってあげよう。