【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第1章 worng perceptions
まだ余韻の残る涙目で見上げてくる和奏。
可愛すぎて、また襲い掛かりそうになる。
「なんで?俺たち、幼馴染だからこれくらい普通でしょ?」
「う…ん。でも、寝起きに突然だとビックリしちゃうよ。」
俺と和奏は幼馴染。
和奏は知らない。
世間の一般的な幼馴染がキスや愛撫をしない事は。
和奏は俺の大切なお姫様だから、余計な情報が耳に入らないようにずっと守ってきたんだ。
「それより、早く学校行く支度したら?入学式から遅刻とかお馬鹿過ぎて笑えないよ。」
小学校からずっと和奏を起こして、一緒に登校するのが日課だ。
それでも学年が2つも違うから、中学に上がった頃や、高校に上がった頃はスケジュールが合わないこともあった。
それでも、可能な限りは一緒に…そうして我慢し続けた2年間が終わって、やっと和奏も高校だ!
…と思ったのに…。
「もしかして、徹、まだ怒ってるの?」
「怒ってませーん。」
怒るどころの話じゃない。
和奏が高校生になったら、何とか言いくるめてちゃんと彼女にして…。
毎日ラブラブで登校したり…。
部活でも専属マネージャーにして…。
岩ちゃん達からもめちゃくちゃ羨ましがられたり…。
そして、今まで大切に守ってきた処女も頂いて…。
そんな俺の完璧な計画が…。
「拗ねないでよ!高校が別々なくらいで。」