【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第1章 worng perceptions
そう、和奏がまさか俺と違う高校を受験するなんて!
本当に全くの想定外でしょ。
「徹ってモテるでしょ?なんか、幼馴染だと…結構嫌がらせもあるし…。徹に彼女でも居たらまた違うんだろうけど。別の高校の方がいいかなぁって。」
前に何で?と詰め寄った俺に、和奏はそんな事を言っていた。
「そんなの…いつも俺の側に居たらいいじゃん?俺が全部追い払ってあげるよ!むしろ和奏が彼女になっちゃうとか!」
「でも、徹は1年で卒業しちゃうもん。その後2年もあるし…。中学で懲りたから。それに、簡単に彼女なんて言っちゃダメだよ!そう言うのは、本当に好きな人とじゃないと。」
俺の本気はいつも和奏には伝わらない。
そんな鈍感なところも可愛いくて仕方ないんだけどさ。
俺のせいで中学時代に嫌な記憶があるのだと思ったら、それ以上突っ込めずに納得するしかなかった。
「んで、何だっけ?烏野??」
「そう烏野高校!昔はバレー強かったみたいだよ!私、マネージャーやるから、試合とかで会えるかも。中学の卒業式の時に聞いたんだけど、影山君も同じ高校なんだって!」
飛雄ちゃんと同じ学校とか…面白くないね。
「和奏…制服似合ってる。」
「本当!?徹にそう言われると自信持てるよ!」
可愛らしすぎる笑顔でそう答える和奏に、胸がザワザワする。
「ねぇ、俺まだ拗ねてるんだけど。ごめんなさいのキスしてよ。…深いやつね。」
和奏が何の疑いもなく唇を重ねてくる。
背伸びして、必死に舌を絡めてくる様子が可愛過ぎて…。
早く俺だけのものにしたい。
俺の腕の中で、何も知らずに微笑んでいる可愛い和奏をギューっと抱きしめた。