【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第1章 worng perceptions
「気持ちいいかい?」
バスマットに座る和奏の髪の毛に後ろからシャンプーをする。
いつもは隠れている和奏のうなじがすぐそこに見えていて、食らいついたくなる衝動を抑えるのに必死だ。
「うん。最高ー。」
和奏に洗ってもらうのもいいけど、和奏を洗ってあげるのも結構好きだ。
これが他の女の子だったら、面倒くさくて絶対にやらないだろうけどさ。
俺の彼女になったら、いつでも洗ってあげるよ。
言ってみたいけど、断られた時に今後和奏の髪の毛を洗えないというリスクを考えると…ここは勝負するポイントじゃない。
「和奏、そのまま身体も洗ってあげるからね。そう言えば、さっきのお友達の話聞かせてよ。蛍君…だっけ?」
ボディスポンジで泡立った石鹸を和奏の肌に滑らせて行く。
きめ細かくて、傷一つない和奏の身体…。
俺がずっと守ってきたものだ。
だから、同じクラスだか、同じ部活だか知らないけど、そんな突然出てきた奴に和奏を渡す気なんて全くない。
「え?蛍君?」
そう。
今日の和奏の話で一番気になって…と言うか、引っかかっていた。
今まで和奏が俺以外の男を下の名前で呼んでるのなんてみた事がないから。
俺が何も言わないのを肯定と取ったのか、和奏がうーんと唸りながら続けた。