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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第1章 worng perceptions


side 及川 徹

「ご馳走様。凄く美味しかったよ!入学式で疲れてたんじゃない?わざわざ作ってくれてありがとう。」

向かいの席で綺麗に空になったお皿に向かって手を合わせている和奏に言う。
そんな様子からさえ、育ちの良さのようなものがにじみ出てる。

「お粗末様でした!お皿洗ったら、お茶淹れるから、徹はソファーで待ってて。」

カチャカチャと2人分の食器を重ねて持とうとしている和奏の手から食器を奪って、キッチンまで運ぶ。

「手伝うよ。2人でやったら早く終わるでしょ?」

本音を言ってしまえば、皿洗いなんてさっさと終わらして、早く和奏とイチャイチャしたい。

「ありがとう。」

和奏のお父さんは、いわゆる転勤族で、和奏が小学生の頃からずっと単身赴任をしている。

単身赴任と言っても、和奏のお母さんがかなり足繁く通っているから、単身って表現は当てはまらない気もするけど。

小学生の頃は月に1週間。
決まって和奏は俺の家にお泊りに来ていた。

中学生になってからは月の半分くらい。
1人でお留守番が出来るようにはなったから…と俺の家には泊まりに来なくなったけど、代わりに俺が和奏の家に入り浸っている。

こうやって並んでお皿を洗うのも、当たり前の光景。
まぁ、俺は新婚さんみたいで気に入ってたりする。

和奏が前に「徹が本物のお兄ちゃんだったら良かったのに。」と言った時は、なんて事を言うのだと文句を言いまくったけど。
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