第12章 Chapter12
魔導兵の推薦
よくわからない数字がたくさん並んでる。
曲は決まってるし、やるとことはないのかな。
アリス「何か結婚式で準備することってある?」
アーデン「今のところ・・・・あった」
なんだろうか?
アーデン「ほら、化粧直しの時のドレス」
そうだった、試着をしに行かなきゃ。
アリス「アーデン一緒に行こう」
アーデン「ごめんね、今この仕事を済ませなきゃいけないからアラネアか誰か誘って」
部屋を出てアラネアの部屋を訪ねた。
アラネアは直ぐに出てくれた。
アラネア「どうしたの?」
アリス「結婚式の化粧直しのドレスの試着一緒に行って」
アラネア「宰相は?」
俯いて話してしまう。
何故自分が落ち込むのかわからない。
アリス「仕事があるから、アラネアを誘って行ってだって」
アラネア「イリスも連れて行こう」
イリスの部屋に行くと直ぐに承知をしてくれて、三人で一緒に行こうとするとフロントでグラディオに会う。
グラディオ「三人でどこに行くんだ?」
アリス「結婚式のドレスの試着」
イリス「兄さんも一緒行く?」
グラディオ「暇だし俺も行く」
外に出ると、ライトアップされてて綺麗。
花ビラが風に吹かれて舞っている。
イリス「綺麗だね」
アラネア「確かにね」
けれどもどうして最近構ってくれないの。
仕事ばかり。
息抜きも必要なのに。
仕事が忙しいのもわかるけど。
グラディオ「おい、アリス俯いてばかりだと転ぶぞ」
アリス「うん」
ため息をついてグラディオは私の手首を掴んで、イリスとアラネアの方を向いて言う。
グラディオ「ちょっと二人きりで話してくる」
アラネア「わかったわ官邸の前で待ってるよ」
イリス「兄さん厳しく叱らないでね」
グラディオ「わかってる」
階段を登って、路地裏に行くと立ち止まって手首を離される。
怒られるのだろうか?
話してくれるまで待つことにした。
しばらく沈黙が続く。
グラディオ「あのさアリス・・・お前が落ち込んでる理由を話してくれないか?」
話してもいいのだろうか?
アリス「寂しいよ」
グラディオ「寂しい?」
そうだよね、突然寂しいよって言ってもわからないよね。
アリス「構ってほしいのアーデンに」
グラディオ「本人にそういえばいいじゃねぇか」
それが言えたらどんなに楽か。