第12章 Chapter12
プロンプト視点
階段も花で飾られてて綺麗
本当に結婚式行われるんだ、街の人も楽しそう。
俺は写真を撮りまくっていた。
アリスが花を見ている隙に写真に収める。
このままどこかに連れ去りたい。
アリス「プロンプト?」
首を傾げるアリスは俺に、花のスパークリングジュースを差し出してきた。
アリス「これ美味しいよ、プロンプトも飲みなよ」
プロンプト「ありがとう」
時間は刻一刻と過ぎていく。
15時
夕方ならなる前に、二人で写真撮りたい。
そして告白しなきゃ。
プロンプト「あのさ、アリス」
花を見ていたアリスはこちらを見る。
アリス「何?」
プロンプト「船に乗って、広間の所に行こう。 そこで写真を撮って話があるんだ」
勇気を出さなきゃ。
アリス「うん、いいよ行こう」
船に乗って沈黙のまま、俺は周りの景色よりも。
緊張していた。
初めての告白
振られるって分かってても。
気持ちを押さえられない。
あっという間に広間に着いた。
自撮りで二人で映るように、写真のボタンを押す。
プロンプト「もう一枚だけいい?」
時間を稼いでいるのかな俺。
写真を撮り終えて、向かい合わせの体制。
演説広間は花で埋め尽くされている。
ここで結婚式行われるのかな。
アリス「話って何?」
そうだ言わなきゃ。
プロンプト「あのさ、俺・・・俺はアリスの事が・・・」
沈黙が流れる、手に汗をかく。
プロンプト「俺アリスの事が、女性として好きです」
アリス「ありがとう、プロンプトでも・・・」
答えなんて分かってる、グラディオを好きなんでしょ。
アリス「アーデンの事が好きだから、気持ちには答えられないんだごめんね」
えっ? アーデン? 婚約者を?
プロンプト「アーデンを?」
顔が赤いアリス。
アリス「うん」
プロンプト「グラディオの事は?」
アリス「前まではグラディオのこと好きだったけど、今はアーデンの方が好きなんだ」
無理をして言ってないよね。
俺はアリスに近づいて軽いキスをした。
直ぐに距離を取る。