第12章 Chapter12
アリス「プロンプト達がこっちに来たら、プロンプトがデートに1日行こうだって、返事をする前に電話を切られちゃった」
アーデン「別に構わないよ、その代わり準備を頑張って終わらそうね」
怒らないんだ。
アリス「嫉妬とかしないの?」
アーデン「嫉妬してほしいの?」
そうゆうわけじゃないけど。
アリス「そうゆうわけじゃないけど」
アーデン「ウェディングドレスの下見に行くよ」
部屋を二人で出て、アラネアはアーデンがいるから警護には来なかった。
見に行った先はルーナが選んだドレス屋さん。
ルーナ程の美人が私なんか選んでも、それ程話題にならないと思うけど俯いてしまう。
アーデン「どうしたの?」
店の前でアーデンが話しかけてきた。
アリス「ルーナ程の美人が選んだ店で私・・・」
アーデンは私の頭に手を置いて言う。
アーデン「大丈夫だよ、アリスは可愛いからもっと可愛いドレスを選んで町の人をあっと言わせよう」
やっぱりアーデンは優しい。
アリス「優しいんだねアーデンは」
アーデン「えー? 君にだけだよ優しいのは」
そうだったの?
何だか嬉しくてニヤついてしまう。
アーデン「ほら店に行くよ」
アリス「待ってよ」
店の中に入ると定員さんがこっちを見て、目をパチクリさせる。
定員「宰相さんと・・・」
アーデン「俺の婚約者のアリス」
アリス「アリスです」
頭を下げる。
定員「失礼致しました、バストを計らせて下さい」
アーデンに背中を押されて、定員さんに体の寸法を測ってもらう。
恥ずかしいけど。
これから本当に結婚するんだと思う。
定員「Sサイズのドレスはこちらです」
今までMサイズの洋服を着てた。
私ってSサイズでも平気なんだ。
定員「こちらはどうでしょうか?」
胸元が開いてて真っ白なドレスフリルが付いて可愛い。
定員「頭にはこの花を沢山あしらったベールですよ」
鏡を見ると、まるで別人のよう。
カーテンを開けられて、定員さんはアーデンに話しかけた。
定員「宰相さんはどうですかこれで」
アーデン「綺麗」
定員「言葉も出ないですか?」
定員さんは笑ってる。
アリス「これにします」
定員「ありがとうございます」
次はお化粧直しのドレスを選ばなきゃ。
カーテンを閉めて、着ていた服に着替える。