第12章 Chapter12
アリス視点
突然の電話で、丁度トイレに行っていたから慌てていた。
アリス『ううん、忙しくないよ平気』
プロンプト『良かった、写真の事を聞こうと思ってさ』
写真? 何かあったのかな?
へんな顔で私写ってるとか?
アリス『私変な顔で写ってた?』
笑う声のプロンプト。
プロンプト『そうじゃないよ、旅の写真全部プリントアウトしたんだけど全部郵送する? って話だよ』
全部にしたらすごい量になるかも。
アリス『皆んなで写ってる写真と、アーデンと私のツーショットの写真とチョコボの写真ある?』
待ってと言われてしばらく待つと、プロンプトは返事を返した。
プロンプト『あったよ、じゃあ10枚程郵送するね。 チョコボ可愛いよね〜みんなで写ってるチョコボの写真も送っとくよ』
プロンプトが友達で良かった、これで結婚式用の写真は平気。
アリス『ありがとう、プロンプト』
プロンプト『あのさ、俺がオルティシェに行ったらデートしてくれない? 一日』
デート? どうしてだろうか?
アリス『どうして?』
プロンプト『それはまだ秘密、またねアリス』
そう言って電話を切られてしまった。
するとドアの方からアーデンが部屋に戻ってきた。
アーデン「どうしたの? 携帯なんか見つめて」
一応言っておくべきだろうなぁ。
アリス「あのね、さっきプロンプトが結婚式用の写真を郵送で送ってくれるって話で」
アーデン「へぇ〜いい友達持ってねぇ」
本当にそう思う。
デートのことをアーデンに言ったら怒るかな?
アリス「それで、プロンプトがオルティシェに着いたら一日デートしてくれだってそれで電話切られた」
アーデン「デートねぇ、いいよ行ってらしゃい」
良いのだろうか?
アリス「いいの?」
アーデン「頑張ってその分結婚式の準備二人で終わらそうね」
笑顔で首を縦に振るう。
アーデン「祭壇なんだけど、花で飾るとカメリア首相とさっき話し合って決まった」
そっかカメリア首相と話しをしに行くと言ってたっけ。
フラワーシャワーはカメリア首相が用意してくれるってさ。
何でもカメリア首相がやってくれるんだ。
アーデン「次はブーケ選びだけど、これ花屋のカタログカメリア首相が選んでだってさ」
薄い小さな本が手渡される。