第12章 Chapter12
プロンプト視点
アリスからのメールが受信されて、本格的に結婚式が行われる。
家のリビングで一人で、カメラをパソコンに接続して写真を見ている旅の写真で全部大切な思い出。
巨人に会いに行った時にアーデンとアリスの写真。
苦笑いのアリス
グラディオとアリスの写真は顔が赤いけど可愛い笑顔。
俺とアリスの写真は無邪気な笑顔。
楽しかった旅。
シドニー、アラネアなんかより、アリスが本当は好きだった。
俺は知っていたアリスがグラディオを好きな事も。
今のアリスは無理矢理気持ちを抑え込んで、アーデンと結婚をする気なのだろうか?
アリスの心の中の気持ちは分からない。
オルティシェに行けばアリスの気持ちを聞けばいいだけ。
暗くなっちゃダメだ。
俺は旅の全部の写真を出し、待ちながら携帯を手に取りイグニスに電話を掛ける。
ノクトは王の執務で忙しいと思うから。
しばらく電話の音が鳴る。
イグニス『もしもし? プロンプトどうした?』
やっと電話に出た。
プロンプト『今忙しい?』
イグニス『今平気だ、それで用事があって電話してきたんだろ?』
そうだった要件を言わないと。
プロンプト『そうだった、あのねアリスの結婚式二週間後でしょ?いつ頃出かけるのかなって思って』
イグニス『それなんだが、一週間後の朝の9時に王都城の前でレガディアをつけて置くから、そこで待ち合わせだ』
プロンプト『イリス、シドニー、コル将軍、シドはどうする予定か聞いた?』
後の四人は乗り切らない。
イグニス『それなんだが、シドが運転する車に乗る手筈になってるから大丈夫だ』
プロンプト『わかった了解、またねイグニスそうだノクトに王の仕事頑張ってと伝えて』
イグニス『あぁ、伝えとくまたな』
電話を切る。
パソコンのプリンターから、写真が溢れていてそれを拾い上げると俺、アリス、ノクト、グラディオ、イグニスが写っているオルティシェの写真だ。
そっか会場はオルティシェで行われるんだよね。
アリスに写真の確認の電話でもしてみようかな。
電話を掛けるけどなかなかでない。
もしかしてアーデンと出掛けているのだろうか?
しばらくして。
6回ほど鳴らしただろうか?
アリス『もしもし? プロンプトどうしたの?』
慌ててる。
プロンプト『忙しかった?』