第11章 Chapter11
プロンプトは少して、顔を出して私の方を向いて手招きをする。
一緒にってことだろうか?
泳いで側に行く。
アーデンまであと少しの距離になった時に、海の中に潜ってプロンプトはアーデンの側まで寄って浮き輪の近くまで泳ぐ。
上にあげるとくるりと回る。
私は海の中から顔を出す。
プロンプトはこっちの方へと逃げて来た。
アーデンは私たちの方を睨んでる。
プロンプト「アリス逃げよう」
私の手首を掴んだプロンプトは、浜辺の方へと引っ張る。
後ろから何か飛んで来た。
水しぶきが上へと立ち上る。
一体何が起きているの?
浜辺へと着き私の手首を離さないまま。
そろそろ手首が痛くなってきた。
アリス「手首が痛い」
手首をようやく離してくれたプロンプトは足を止める。
後ろから足音が聞こえる。
プロンプト「ごめんね」
アリス「いいよ、別に」
アーデン「もう鬼ごっこは終わりかな?」
アーデンの声に振り返ると表情は怒っている。
やばいことしたかも、プロンプトのせいだからね。
アリス「ごめんね」
プロンプト「悪かったよ」
それプロンプト謝ってないよ。
アーデン「もういい、アリス」
突然アーデンは私の手首を掴みズカズカとどこかに連れて行く。
岩場の近くまで行くと、誰もいなくて二人きり。
アリス「ここで何を?」
アーデン「二人きりになりたかったんだよ」
どうして? みんなといた方が楽しいのに。
アーデンは私の頬を両手で触ってきて、心臓がドキドキとうるさく聞こえるほど。
アリス「あの・・・その・・これは何?」
アーデン「黙って」
近付いてくる顔に目を瞑ると、柔らかな感触と暖かな感触が唇があるこれキスをされているの?
なんだか久し振りな感じがする。
キスされたのは直ぐに離される、アーデンの顔が赤いような気がするが見て見ないフリをしなきゃ。
みんなのところに戻って、ビーチバレーをしてあっという間に夕方になっていた。
飛空挺がライトをつけて浜辺に降り立つ。
プロンプト、グラディオ、イリス、シドニーはラガディアで帰って行った。
私とアーデンは飛空挺に乗った。
アリス「どこに行くの?」
アーデン「着けばわかる」
それまで秘密なの?
どこに向かうのだろうか?
帝国帝都に戻るのかな?