第10章 Chapter10
シドニーも?
アリス「じゃあハンマーヘッドに途中で寄るんだ」
イリス「うん、その間の客はシドさんに任せるんだって」
そっかシドが店番やるんだ。
どのみちラガディア借りなきゃいけなかった。
アリス「城までアーデンみんなを乗せてお願い」
アーデン「しょうがない、城までだよ」
店を出て、駐車場まで行き助手席に先にイリスに座られた。
私は後ろのプロンプトが真ん中で、私は左端で右端がグラディオが乗って車は走り出す。
外の景色を見ていると、プロンプトが話しかけて来た。
耳打ちで話しかける。
プロンプト「残念だったね」
アリス「何がよ」
なぜかイライラしてる。
プロンプト「本当は助手席座りたかったんでしょ」
二人の会話なんて聞きたくない。
けれども嫌でも聞こえてくる。
アリス「別に」
プロンプトはカメラをいじり始める。
王都城まで長く感じる。
イリス「何時頃結婚式する予定なんですか?」
アーデン「今の所決まってないよ」
イリス「へぇ〜どこでやるんですか?」
そんなような会話。
寝てよう。
しばらく睡眠の中に落ちた。
???「アリス、アリス!」
目を覚ますとグラディオが身体を揺さぶっていた。
アリス「何?」
グラディオ「俺はラガディアに乗るから、助手席アーデンが座れだってさ」
立ち上がって助手席に座ると、イリスは後ろに座った。
ラガディア先頭でプロンプトの運転で走り出す。
後ろに続いて走り出す。
アーデン「さっき寝てたでしょ」
なんで分かったのだろうか?
アリス「うん、寝てたけど」
イリス「もぅ、アリス聞いてよ私にはある程度しか話さないのにアリスにはすごい話しかけるんだもん」
そうだろうか? 結構会話してたと思うけど。
アリス「寝てた間も話をしてたんじゃ」
アーデン「えー話してないよ、イリスちゃんだっけ? 結婚式ねオルティシェでやるから来てね」
イリスの明るい声がした。
イリス「本当? 私もオルティシェ行けるの? やったー!」
できればタルコットも誘いたい。
アリス「タルコットっていう、男の子も誘ってもいい?」
アーデン「どーぞ、王都でお世話になったアリスの誘いたい人を誘えばいいよ」