第10章 Chapter10
アーデン「その代わり、エレベーターで何を考え込んでいたのかだけ教えて」
教えないと、アーデンが水着を払うつもりなのだろうか?
列が前へと進む。
アーデン「早くしないと、時間がなくなるよ」
アリス「結婚式のウェリディングドレスについて」
アーデン「ウェリディングドレス?」
首を縦に振るう。
列が前へと進み、一歩前へ行く。
アーデンは結婚式のドレスのことなんて、考えていなかったのだろうか?
アリス「考えていなかったの?」
アーデン「考えてはいたさ、オルティシェで選ぼうね」
ルーナもオルティシェでウェリディングドレスを選んでた。
そんな所で、私のドレスを選んでもいいのだろうか?
市民のみんなはどうゆう反応をするかな。
いい反応をしてはくれないだろうなぁ。
定員「前の方、奥のレジへとどーぞ」
私達が呼ばれてて、レジの店員さんは手を挙げている。
レジで水着を買って、この後お昼かな。
アリス「この後お昼食べる? 何か食べたい物ある?」
アーデン「適当に見て決めよう」
携帯を取り出して、時間を見ると12時頃になっていた。
丁度お昼のピークの時間。
アーデン「ハンバーグ屋さんはそんなに、並んでないしそこにしようか?」
アリス「うん、あこそにしよう」
二人で食べられるなら、それだけでいい。
だってアーデンは休みなんだもん。
心も休んでほしいと思っている。
名前を書くシステムで、アーデンはイズニアと書いて椅子に座る私も隣で座って待っているとアーデンの携帯が鳴る。
なにやらメールを打っている。
話をしたいのに。
こんな時にまで邪魔をさせられるなんて。
前の人が呼ばれて、席を移動する。
無言のまま。
話しかけようかな。
アリス「誰から?」
携帯に視線を向けたまま答える。
アーデン「レイブスからのメールだよ」
軍のことに関してだろうか?
アリス「軍のことに関して?」
アーデン「そうだよ」
それなら早くにメールが終わってるはずなのに。
アリス「それなら、早くにメールが・・・」
そう言った瞬間に後ろの方から、イリスの声が聞こえた。
イリス「アリスと、名前なんでしたっけ?」
後ろを振り返ると、イリス、グラディオ、プロンプトがいた。