第8章 chapter8
レイブス『だから電話に出ろって、婚約者からだろう?』
アラネアの声まで・・・。
アーデン『はい、何? アリス忙しいから手短にしてね』
冷たい
泣きそうになる。
そんなにアラネアの方がいいの?
確かにアラネアの方が美人だけど。
アーデン『おーい、アリス聞いてる?』
アリス『アラネアと結婚すればいいでしょ! さようなら!』
通話ボタンを切る。
次の日
ドレスを着て、城へ向かう。
昨日は怒ってしまった。
勢いであんなこと言って。
メールもないし電話もない。
携帯が鳴って期待して電話に出る。
アリス『もしもし? アーデン?』
グラディオ『なーに勘違いしてんだ、俺だグラディオ。 城の規制線の内側にいるから話しかけろよ』
アリス『ごめん、分かったそうするね』
通話ボタンを切る。
規制線の所まで行くと、スーツを着たプロンプトとグラディオがいた手を振ると大声で言った。
アリス「グラディオー、プロンプトーおはよう」
城の兵士は規制線を上げて言う。
兵士「アリス様ですね、お待ちしてましたお通りください」
規制線の内側に入ると綺麗に、花で飾られた階段だ。
アリス「綺麗」
携帯のカメラで写真を撮る。
メール画面と写真を添付して、文書を作成。
昨日ごめんなさい。
つい寂しくて、アーデンも仕事が忙しいのは分かってます。
ノクティスの結婚式に行ってきます。
メールを送る。
プロンプト「早くアリス行くよー」
アリス「待ってよー」
階段を上ると、兵士やらいっぱい。
イリス「あっ、アリスちゃん可愛い」
イリスがそばに寄ってきて話しかける。
イリス「アリスちゃんの花嫁姿早く見たいなぁ〜」
グラディオに言ってるんだろうか、わざとだ。
プロンプト「ねぇ? 四人で写真撮ろう」
イリス「いいよ、こんな可愛いアリスちゃんと撮れるなんて」
グラディオの側に誘導されて、体が密着する。
前は心臓が爆発しそうだったのに。
それがない。
むしろ今友達感覚でいられる。
この方が居心地いいかも。
写真撮り終わると、携帯がバイブレーションが鳴った。
メール一件