第7章 chapter7
アーデン視点
アリスは俺について来てくれた。
いや、俺が連れ回した。
この城を今から綺麗に掃除しなければいけない。
目の前の死骸を片付けるだけ。
あれから何分ぐらい経ったか。
死骸は綺麗に片付いた。
するとアリスの言葉がこだました『あなたは何者なの?』何者かって?
アーデン「不老不死、昔ルシスの一人の男は寄生虫を体に取り込み、唯一病の元凶を救える男を殺してしまった、それが俺で男は死骸とかして不老不死の体を手に入れた」
アリス「そうだったの? アーデンあなたは昔ルシスを救ってたのに殺されたの? どうして」
まだアリスの声が聞こえるのか?
アーデン「化け物呼ばわりしてな」
アリス「化け物なんかじゃない、私の目の前にいるのは優しいアーデンだよ」
目の前? 後ろを振り返るとアリスがいた。
自由と言ったはずだ。
アリスはあの死骸の犬を討伐した後に、仲間達を探す旅に出ると思っていた。
俺は孤独をまた味わうと思っていた。
アーデン「どうして、俺の元に来た」
自由のはず。
アリス「一人で城の外の死骸を倒していたから」
その理由で?
アーデン「仲間が心配じゃないのか?」
きっとあれほど、仲間達のことを思っていたアリスだ。
アリス「グラディオ、イグニス、プロンプト、ノクトは強いですけれどアーデンの側にいたいだけ」
俺の側にいたい?
死骸の体になってる不老不死の化け物の側に?
アーデン「不老不死で化け物の側に?」
アリス「先程も言ったはず、アーデンは化け物じゃないよ」
アリスは城を見つめて、階段を上って振り返って言う。
アリス「城の中に入ろう」
どこまでこいつは優しいんだ?
どうして俺に優しくしてくれるんだ?
アリスは俺じゃなく違うやつを慕ってるはずなのに。
城の中に入ると死骸がウロウロしてる。
アリス「片付けるよ」
武器召喚をしてどんどんと敵を倒していく。
どんどんと石に吸い込まれていく。
俺も戦って。
死骸をこの手で討伐するのはいつぶりだろうか。
城の中にを進むと、訓練所のような場所には数え切れない死骸がいたアリスはそれを頑張って片付けてる。
俺も男としてここは討伐しよう。