第7章 chapter7
死骸を片付ける終わる頃には、俺とアリスは息が上がっていた。
どれくらいの時間が経過したかもわからない。
アリス「はぁ・・・はぁ・・」
アーデン「平気か?」
アリス「大丈夫まだ倒せる」
そう言うアリスだが平気そうには見えない。
アーデン「そこで休んでな」
俺は目の前の大きな龍の死骸を討伐に向かった。
流石に骨が折れた。
後一歩で倒せる。
体から血が滴る。
変な目眩。
足がガクガクいってる。
まだ俺は死ぬわけにはいかない。
王の滅亡こそ望みなんだ。
ノクティス王子をこの手で殺すことが俺の望みなんだ!
剣を支えにして立つと後ろから、走る音がする。
俺の上をジャンプするアリスは振りかざした、刀で龍を一太刀で真っ二つにすると石に吸い込まれた。
アリス「大丈夫?」
アーデン「あぁなんで俺を助けた?」
アリス「だって、婚約者でしょ?」
婚約者かぁ。
俺とアリスは婚約者同士だ。
それで俺はアリスを連れ回したのか?
いや違う。
それだけのくだらない理由じゃない。
死骸を倒していく中で俺は、アリスを利用していた。
そんな事を思いながら死骸の清掃をしてる。
兵士の部屋
護衛兵の部屋
幹部の部屋
エレベーターの中に入ると流石に死骸はいない。
アリス「グラディオ、イグニス、プロンプト」
三人の名前をちょくちょく先程からアリスは言っている。
やっぱり仲間の元に行きたいのか?
アーデン「アリス仲間に会いたくないか?」
アリス「会いたいよ、でもねノクト、イグニス、プロンプト、グラディオの四人が揃わなきゃ」
7階に辿り着くと、そこにいるのは死骸しかも強敵ばかり。
アリスに話そうか。
ノクトに何があの時起こったのかを。
この死骸の清掃が終わったら。
15分ぐらいだろうか?
正確な時間はわからない。
なんせ世界は夜の世界になってる。
永遠に。
アリス「やっと片付いたね廊下」
王の間にはもっと強大な敵がいるだろう。
そこで死骸を消したら話そう。
アリスにノクトの身に何が起きて、今俺のしようとしてることをそしたらきっとアリスは俺を殺しにかかるだろう。