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花の詠【ONE PIECE】

第3章 risk or safe





潜水艦を浮上させ、岩陰に停める。

こちらはスモーカー大佐、たしぎ少佐に兵が15人、私を合わせて計18人だ。

恐らく指揮を執るのはスモーカー大佐


「発信機の様子を確認しろ」

葉巻を2本咥え、低い声でそう指示する。

かなりのヘビースモーカーだとは聞いていたけれど、一気に2本吸うなんて豪快な人なんだな…。


そんなことを思っていると、画面に発信機の様子が示される

ゆっくりだが、動いている。場所はこの岩場からだと、遠い。たぶん、歩いている。乗り物とかには乗っておらず、走ってもいない。そして恐らく1人でもない。


これから取引場所に行くのだろうか


「よし、こいつらの後を追うぞ。たしぎと残りの兵は俺についてこい!チエ、お前には5人兵をつける。そいつらと共にブラッディ海賊団の船を探せ」


『はっ!』


本星を追えないのは癪だが…。海賊船を抑えるのも逃げ場を潰す大事な作業。


二手に分かれて、作戦が開始した。


戦力的に見てスモーカー大佐たちの方が戦闘になった時有利だ。能力者だし。自分には自分なりの役目がある、それを全うする。それが今私のやるべきこと。



海岸沿いに出て、上の崖まで登る。島の地図を確認しながら、奴らが船を止めていそうな場所を丸で囲んで押さえておく。




いくつかのポイントを回ったがどこもダメだった、


ここでなければ、最後の場所は…………



絞ったポイントの残り一つは、町外れの緩やかな丘。そこに隠れられそうな場所があるとは思えないが、実際に地形を見た訳では無いから確かめないことには始まらない。

だが、問題はその丘が何も無いただの野原という事だ。仮に、海賊船が止まっていたとして、どうやって私達はそれを確認する?どうやって姿を隠す?木や草が生い茂っている訳でもない。


ひとまず確認しに行くしかないか





目的の丘まで数分。先頭になった時のために皆の体力は残しておかなければならない。

町の中に一旦入り、適当な店から双眼鏡で確認する

『あそこか』


地図通り本当に緩やかな丘で、所々草がはげて地面が見えている。ここからじゃ、船が止まっているかはわからない……


丘の上から覗き込むか…、丘の下からだと海賊が街から戻るルートにぶち当たるはずだ。そこまで危険を冒す必要はない。
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