第3章 risk or safe
2度の会議を経て、作戦当日を迎えた
1隻の軍艦と潜水艦。その中にモモンガ中将始め、大佐、中佐、少佐、そして少佐以下の兵達が乗り込む。
結局、スモーカー大佐には1度も警戒を解いてはもらえなかった。
まだ実力を認めてもらえてない。
そう言わざるを得なかった
大佐とは反対に、たしぎさんとは仲良くなった
「チエちゃん、新しい武器ですか?」
『はい、リョウジュさんとこの新作です。』
お互い武器の話や体術の話が合う。特に、六式をマスター中の私たちにとってはいい練習相手でもあった
「お前ら、私語は慎め」
「スモーカー大佐!」
『申し訳ありません』
通り際にギロりと睨まれ、たしぎさんと素早く敬礼した
本部から出立し、目的の場所まで3時間ほど
2度目の会議では、奴らは島で取引をするだろうとの話になったが、私はやっぱり海上だと思う。
会議で陸上戦に備えることになったのは、前回の任務で私たちがブラッディー海賊団に仕込んだ発信機が、陸地に向かっているからだ
しかし、陸でのやりとりならば、海のように自由に逃げることはできない
それに、
“今までDr.ヘイブンの船を見て帰ってきた者はいない”
そう言われるほど、奴らの正体が不明であり、また徹底している
霧の深い海域を常に移動しているのか…それとも悪魔の実の能力で見えないようにしているのか…
いいや、後者の方は可能性は低い。もしそうだったとしたら私たちは太刀打ち出来ない
霧の場合は自然現象でそれにずっと隠れているのは無理があると思う。
一体どんな仕組みなのか…