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花の詠【ONE PIECE】

第3章 risk or safe





一番最後に部屋を出て真っ直ぐ向かった先は、武器科


軍の武器から軍艦まで整備、修繕を行う科である。



中でも変わり者の武器開発担当者に用事があってきた


と言っても武器開発担当は彼しかいないが



『リョウジュさーん、新しいのできたって聞いて来ましたー』


何故変わり者呼ばわりされているかというと、


「おぉ、チエか。よく来たよく来た」


御歳80を超えるご老人。なのに、退職を拒んでずっとここにいるからだ


それほどまでに武器を愛し、また作ることに囚われた人…それが彼サカ・リョウジュ

そんな彼と仲のいい私も変わり者扱いなのだが。



『新作、どれ?』


いつも開発した武器を一番に触らせてもらえる。仲良しの特権だ

「コイツじゃ。」

『何?これ』

見た目はパーティーとかの飾り付けで使うような三角の旗が連なったもの。


「8割鋼で出来とる。ここの三角のところは刃になっとってな、ムチみたいに使って、相手を切るんじゃ」

『重さは?』

「1つにつき5キロ。刃の数は増やせる故最低でも5キロじゃな」



二つあるから、両手で持ったら総量10キロぐらいか


『試していい?』

「おう。チエはすぐに使いこなすから試作にはもってこいじゃ」

『そりゃ、どーも』


持ち手となる部分はなく、代わりに指輪ほどのリングが付いていて、そこに指をはめて使う仕組みのようだ


両指にはめると、中々の負担だ。

長さは大体1.5mくらい



3本の藁人形があって、そこに目掛けてまず1本。打ち込んでみる


『なるほど、これちょっと難しいね』


遠くへ鋭く飛ばすことと、飛ばした先でコントロールすること。戻ってくるまですべて計算しなければならない。


びゅんっと放って、波打つように手首のスナップを効かせて戻す。


『この間のヨーヨーみたいだ』


リョウジュが一月ほど前に作った超合金のヨーヨー


キ○アかって、ツッコんだけど


そうしたらその一週間後には釣竿を作ったもんだから流石に怒った


「ほぉ、流石じゃな。もう使いこなしよる。もうひとつあるんじゃが」

『ちゃんとしたやつだろうな』

「おうよ。流石に錬金術は無理じゃったが」

『おーい。頼むから作品を変えないでくれーー』
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