第5章 カ タ チ
「お目覚めかな」
『……………』
ランプも持たずに、檻の前に現れた男たち。人数は5、6人程度
大人しく、床に寝転んだまま睨みつける。
「お前、白ひげの仲間か?」
首を振った。
「おい、口枷を解いてこい」
1人に命令すると、檻の中へ入り、私の口枷を外した
「なぜ、仲間でもねぇ女が白ひげの船にいる?」
『答える必要性がわからない』
「白ひげは何をしようとしている」
『知らない。お前たちは誰だ』
「オイ、状況わかってるか」
チャキ、
冷たい銃口がこちらに向く。先程までとは声のトーンが違う。その引き金を引くことになんの躊躇いも感じられない。
むしろその方が好都合。
銃の装填数6、距離0.5メートル、檻の中の広さ2m²×高さ2m
6発避けて、檻を破るまでの時間……5秒!!
バンッバンバンッ
『剃ッ』
……残り3発
「あ、当たらねぇ……ッ」
バンバンッ
あと1発
バンッ
『嵐脚!!!』
最後の一発は、嵐脚で銃弾も纏めて斬撃の餌食とする
足枷があいだに鎖があるタイプでよかった。4発目の銃弾を交わすときに、上手く切れたから嵐脚が使えた
六式の1つ、剃と嵐脚にてこの場を何とか乗り越えた。
一番奥にいて斬撃が浅かった者に問いただした。
『お前たちは誰だ』
「ひ、ひぃ…!!、」
『答えろ。こいつらのように下半身とお別れしたくなければな』
「おっ、俺たちはドドっ、Dr.ヘイブン様のぶぶ部下だっ」
Dr.ヘイブンの部下だと?
『…………ついてる。早速軍への手土産がゲットできそうだ』
早々に情報を聞き出し、枷を外して上陸した
敵の目的地は、ここから島の裏手に向かって進む途中にある!人気のない洞窟の中に、これまで奪った財宝や、薬といった彼らの財産を隠している。そしてそこで今爆発的に売れている麻薬を大量に作るのが目的だそうだ
潜水艦は白ひげの船に警戒して、情報収集のために駆り出されたそうだ。Dr.ヘイブンの仲間は潜水艦にいた30人プラス幹部の15人。私から情報を聞き出そうとした5人以外はもう上陸し、Dr.ヘイブンらと合流を図ってるらしい。
マルコ達に見つかる前に、私がこの手柄を軍に持ちかえる
そうしなければ、私が軍へ復帰出来る目処はない……!