第6章 悪夢の後日談
……それから×時間経つのだが。
いったい私はいつになったら眠れるのだろうか。
「ん……ん…ふ……っ……」
疲れ切った舌で、必死にデカいブツを舐め上げる。
口が苦しい。私の髪を撫でる手は優しいが、中断はありえないと主張している風でもある。
どういう状況かと言えば、ソファに座った敵の股間の前に跪かされ、フェラさせられている。
「……っ……カイナ……何と、蠱惑的な…………」
眉根を寄せ、私の口に欲望を放つまいと耐えるクラウスさんは、一見の価値ありだが……私も限界に疲労してます。
そもそもこっちがずいぶん初期段階から全裸なのに、自分は未だにシャツも脱いでないって、どういう格差ですか!!
「……っ!……んー……っ!」
しまった。頭を抑えられた。恐らく無意識にやってるのだろうが、軽く力を入れられただけでも、十分動けなくなるのだ。
かくして力ずくで、より深く咥えさせられ、愛撫させられることになった。
口、苦しい。首を振りたくともガッシリ抑えられていて無理だ。
鼻腔と口内に雄の匂いが充満して、もう頭がおかしくなりそう……。
「……カイナ……もう、己を抑えることが……」
いや抑えてないし。あんた、最初から一片たりとも抑えてないし!!
けど口の中に盛大に出され、それ以上の思考は途切れた。
…………
何かもう、限界っす。寝かせてほしいです……。
時計を見る余裕すら与えられないけど、そろそろ夜明けの光が見えるんじゃないかなあ。
ちなみにさっきからベッドに組み敷かれてる。
もうゴム使ってないし。何回中に出されたか分かんないしー。
「カイナ……っ……私の、最愛の、人……」
両腕でかき抱かれ、所有を主張するかのように、首筋を牙で噛まれる。
「クラウス、さ……それ、嫌……っ……ん……」
嫌がってるフリはしてるけど、一番好きだってのは多分バレてる。
これだけビクッとして体温を上げて、愛液をだらしなく流してればね。
「……は、……っ……やあ、イッチャう……ダメ、まだ……や……」