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【血界戦線】紳士と紅茶を

第6章 悪夢の後日談


※R18






 それから数日過ぎたが、状況はあまり変わっていない。

 昼間は誰もいない家でボーッとして、夜は――。

「……ぁ、ぁ、ぁ、……っ! クラ、ウス、さん……もっとぉ……」

 髪をふりみだし、腰をくねらせ、雄を求める自分がいる。

「何と愛らしく淫らな……そして君は『生』の方が感じやすいようだな」
 ゴムをつけず直接ぶち込み、激しく責め立てるクラウスさん。

「クラウス、さん……きもち、いいです。もっと、はげしく……んっ……」
 言うが早いか、一番欲しい場所を容赦なく抉られ、悦楽に悶える。
「……っ……!」

 私の願いに応えるため、恐ろしい牙を持つ獣はあらん限りの力をこめて昂ぶりをぶつけてくる。

「……ぁ、ぁ、い、いや……ぁっ……あ……!!」

 身体がぶつかる感触でさえ、興奮を高める。
 胸が激しく揺れる。自分を抑えるため必死に恋人にすがりつくと、その分だけ抉る角度が強くなり、声にならない嬌声が響いた。

「カイナ……もっと声を……私を、……」

 はぁ、はぁ、と息を切らしながらクラウスさんが私の手首に口づける。
「…………っ!」

 牙を立てられた。もちろん傷がつくほどではないが、チリッとした甘い痛みに身体の奥がうずく。

「……やだ……もう、がまん、でき、ない……っ……!」

 イキたくなくてグズる私を、クラウスさんはなだめるように抱き寄せキスをする。

 舌がたっぷり絡み合い、唾液の混じるいやらしい音がする。

「耐える必要はない……望むだけ、何度でも君に与えよう……愛している……」

 そして私を横たえると、

「ん……ゃ、……あ、あ……っ! やぁ、ま、まって……っ……!」

 あまりの激しい責めに快楽の果てに引き裂かれそうな錯覚すら覚える。

 汗ばんだ獣が私の痴態を観察している。

 覆い被さって、抱きしめ、キスをする。

 そして一番気持ちのいい場所を激しく貫かれ、
 
「――っ……!!」
「……っ…………!」

 絶頂に達するのと同時に、内側に生温かい迸りを感じた。

 彼は私を強く抱きしめ、わずかに身体を震わせながら、残りも私の奥に絞り出した。


「はあ、はあ……」


 そして沈黙。私をつぶさないよう片手で体重を支え、もう片手で私を抱きしめる。

「…………」

 目が合ったと思うと、優しいキスをされた。

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