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【血界戦線】紳士と紅茶を

第6章 悪夢の後日談


※R18





「!!」

 気がついた瞬間には床の絨毯(じゅうたん)の上に転がされていた。
 もうソファの上という、制約のある場所では我慢出来なくなったのだろう。
「カイナ……!」
 すぐクラウスさんが私にのし掛かり、限界まで硬くなったソレをずぶりと突き立て、激しく動き出した。

「ぁ、あ、ぁっ……ん、っ、クラウス、さ……っ……」

 かろうじて残った衣服は引きちぎられ、体液を吸ってぐっしょりと重く、身体にまとわりついている。

「苦しくはないかね、カイナ。背に痛みは」
「な、ない、ないです、けど……」

 膝をつかまれ大開脚を強いられ、ついでに言うと相変わらず後ろ手に縛られている。
 無駄に絶妙な力加減で痛みはないが、『解いた方がお互い楽じゃない?』という気にはなってくる。
 でも紳士がそうする素振りはゼロだ。
 
「あ、あぅ、ん、……ぁ、ぁ、ん……っ……」

 屈強な男性に組み敷かれ、後ろ手に縛られ、好き勝手に嬲られる。
 一応、合意の上の行為なんだけど、犯罪めいた状況に身体の芯が熱くなる。
 そして身体がビクンとしなった。一点を突かれ、快感と刺激でイクところだった。

「や、やだ、そこ、動かさないで……っ……! や、やぁ……!!」

 イキそうなのを必死で抑えてるのに、同じ場所を無情なくらいに激しく責められる。

「ああ、その顔の何と愛らしく蠱惑的な……君は本当に『ここ』が好きなのだな」
「やあぁ……っ」
「泣かないでくれたまえ。君の涙は私の恋心を燃え上がらせる」

 快感のあまり、自然に出た涙を舌ですくい取り、婚約者が笑う。
 ネクタイは緩み髪は乱れ、欲望に彩られた顔は本物の獣のよう。
 でも、どこか高貴で美しい。
 
「だが抑えることはない。君が望むのなら何度でも与えよう。だから――」

 抜けるほどに腰を引かれ、反射的に私の中の雌が雄を逃がすまいと締め付ける。
 愛液があふれて絨毯を汚している。でももう全てがどうでもいい。

「っ……カイナ……」

 瞬間に勢い良く最奥まで貫かれ、頭の中で白いものが弾ける。

「…っ……あ……! ああ……――っ……!!」

 つま先まで快感に打ち震え……あえなく私は達してしまった。

「最高の褒美だ。君はいつも私を癒やしてくれる」

 陶然とした呟きを聞きながら、私は落ちていった。

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