第6章 悪夢の後日談

※R18






「……んっ、っ、ん……ぁ……っ……」
　明るいリビングに、泣き声にも似た嬌声が響く。

「クラウスさん、やだっ……っ……ほどい、て……」

　何でこんな状況になったのか未だに謎である。
　今わたくし、下着を剥ぎ取られ、後ろ手に縛られ、ソファで下から貫かれております。

　クラウスさんのアレ、想像はしてたけど、やっぱデカいな。
「あ……ぁ、あ……！」
　私の身体がギチギチと悲鳴を上げている。
　でも後ろ手に縛られ、何の抵抗も出来ない。
　そしてケダモノは私の痴態を観察しつつ、明らかに楽しんでいた。

「カイナ……とても愛らしい……そんな泣きそうな声を出して……」
　マジで泣きそうですが。別の意味で！

「ぁ、ぁ、ぁ……っ……！」

　悔しいけど、つながった箇所からは濡れた音がする。
　持ち上げられ、落とされるごとに、何とも言えないゾクゾクする快感が背を駆け上がる。
　むき出しにされた胸は屈辱的状況にも関わらず、色づいて反応し、羞恥は徐々に引いて雌の顔がのぞいていた。

「……っ……クラウス、さん……きもち、いい、です……もっと、ほしい……」
「もちろんだとも。君の望むままに」

　こんなときだけ、頼もしげに言うなっ！

　汗が流れる。
「んぁっ、や、やだ……ひっ……！」
　太くて硬いのに、奥をこじ開けられ、衝動のままに腰が動いてしまう。
「淫らだ。そんなに身体を動かし、胸を揺らすなど」
　大きな手に胸を包まれ『ぁっ』と、変な声が出る。
　乱暴に先端を舐られ、牙が擦れる。
　抱きしめてキスしたい。だけど手首の戒めはどうしてもほどけない。

「クラウスさん……縛ってるの、取って……これ、やだ……」
　首を振って訴えたけど、

「ダメだ」
　非情な声で退けられた。

「ぁ……んっ……」

　一番奥に、硬いの、当たってる。気持ちいい場所に当たって、擦れてる。
「ああ……」
　私は何も出来ず、馬鹿みたいな顔で、陶然とクラウスさんの胸にもたれた。
　顔を押し当て、心臓の鼓動を聞きながら必死に呼吸を整えた。
　ずっとこうしていたい。こうしていたいけど……。

「カイナ」

「クラウスさん……私、もう、イッちゃい、そうです……」

　顔を上げ潤んだ目で訴えると、獣の目が見開き――喉がかすかに上下するのが見えた。