第6章 悪夢の後日談
※R18
それから後? 後はもう、相手の為すがままであった。
「カイナ。次は何をしてほしい?」
「あ、あそこに……指、入れて、ぐちょぐちょに、してほしいって……」
もう入れてほしい一心だったが、
「具体的な場所が分からない。私にも分かるように指示を」
「…………×、×××に、指、入れて、かき回して……!!」
「すまないが聞こえなかった。もう少し大きな声で」
「――――!!」
理解しました。完全にそういうプレイです。
本番になってからもそんな感じで。
「ひ……っ、あ、ぁ……ん、や、……もっと、激しく、して、……」
「こうかね?」
「ぁ、ん……っ……」
ベッドにうつぶせにさせられ、頼んだとおりに激しく責め立てられた。
シーツをつかみ、秘所を晒してグチャグチャに突かれる。
「そこ、一番奥、きもち、いい……もっと……」
私の足にキスをし、クラウスさんは汗ばんだ顔で腰をグッと押す。、
「カイナ、ここは、どうだろうか?」
「ひっ……うぁっ……イイ……もっと……っ」
飛びそうなほどの気持ちよさにイカないようにするのが精一杯。
「後は……カイナ、後は何を……?」
無理。プレイも限界っす!
「すきに、して……クラウスさんの、私の、×××に、ほしい……! もっと……!」
「……分かった。君の、望むままに……っ……!」
それから本能のままメチャクチャに突き上げられ、自分自身でも何が何だか分からぬままに。
「クラウスさん……あ……ぁ……――っ!」
絶頂に達し、涙をこぼしたのだった。
…………
「で、疲れ、取れたんですか?」
私は裸のまま、クラウスさんの腕の中で聞いてみると、
「もちろんだとも。君の愛らしい姿に癒やされた」
婚約者は私の髪を撫でながら言う。
……恥ずかしい言葉を口走る私に興奮したって言っていいですよ?
「また私に出来ることがあれば……いや私に出来ることは何もない! あきらめて下さいっ!!」
懲りずに、さっきの引き出しに手をかけようとする男に怒鳴る。
クラウスさんは悪びれずに笑う。
「愛している。カイナ」
「私もです」
恥ずかしいことを口走らされ疲れたけど、たまにはこういうのもいいかな。
そう思いつつ、愛する人の腕の中で眠りについたのであった。
――END