第4章 異変
「……っ!……ん……!」
ずるっとパジャマの上着とブラを外され、クラウスさんが乱暴に床に放り投げた。
ついでに、ご自分のはんてんとベストも放ってしまう。
「……はあ……ちょっと、クラウスさ、ん……!」
下着越しとはいえ、さっきまで奉仕をしてた口だ。キスに抵抗がある。
腕を突っ張りキスから逃れたが、強い力で抱き寄せられ、またキスをされる。舌が入って、私の反応お構いなしに、口を蹂躙した。
「ん……んー……」
大きな手が私のパジャマのズボンから、そのまま下着の中に入り込む。そしてお尻を辿り、
「っ!……ぅ……」
……ちょっと濡れてるのがバレた。
濡れている箇所に指が容赦なく絡められ、蜜口にゆっくりと潜り込む。
「待って……待ってってば……」
もう一度キスから逃げ、身体を離そうとした。
でも逃げられない。コタツから引き出され、クラウスさんの膝の上にまたがらされた。
寒い。いやヤバい。
生温かく盛り上がった下着に、私の股間をすりつけるようにされたので。もう顔真っ赤だ。
「……だから、そういうのは……」
最初は冗談のつもりだった。でも疲れてるみたいだったから、口で抜いてあげるつもりだった。
……このまま本番いっちゃっていいの?
いやダメ。無理。眠れない!
いやいやと首を振るけれど、
「だから、私は君に十分に忠告しただろう」
「……っ……!」
間近の碧の目が怖い。彼は二日ほどほとんど寝ていなかったらしい。でも昼は緊急召集で大いに暴れた。
それでハンパにテンション上がってるとこに、焼き肉屋で精力の元を大量摂取。
……それら全てがいびつに混じり合った、獣のような血走った目が私を見据えていた。
そして再び私の手を取り、紳士らしさのない強い力で引き寄せ、もう一度キスをする。
「――!」
傷がつかない程度に、舌を甘噛み。
その間に、片手が後ろから前に移動し、ぐじゅっと、濡れた股間に潜り込む。
「……っ……!!」
敏感な箇所をまさぐられ、反射的に足を閉じようとしたけど、またがらされる姿勢だから、それも出来ない。
大きく開かされた場所を弄られ、濡れた音が響く。
「はあ……あ……や……っ……」
羞恥と熱とで、真っ赤になってクラウスさんにもたれるが、
「煽ったのは君だ。覚悟してくれたまえ」
……無理っす。