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【血界戦線】紳士と紅茶を

第4章 異変


※R18

 クラウスさんの手と、私の手が再びつながれる。
「分かるかね? カイナ。全部、入った……」
「ん……んん……」
 涙目でうなずくしか出来ない。
 そんな私にキスをし、クラウスさんは耳元でささやく。
「動いて、いいだろうか……?」
 牙がまた、耳たぶを軽く噛んだ。
 多分、その先はクラウスさん自身も制御が効かない世界。
「はい……」
 半泣きでうなずいた。
 
「あっ、あ、やぁ……あ! あ、あ、……!……」

 身体がぶつかる音がする。汗が、気持ち悪い。
 熱くて大きなモノが、私の中に激しくぶつけられる。
 かと思うと、口がふさがれて息が出来ない。

 胸に口づけられる。足を抱えられ、折り曲げるように深くに強く打ち付けられる。
 そのたびに、全身を揺さぶられるような快感が走った。

 奥が擦れて、クラウスさんの汗が私にしたたる。
 私をつぶさないよう肘で自分の身体を支え、何度もキスをする。
 見上げれば、今までに見たことがないような、余裕のない顔がある。
「カイナ……!」
 私の名を呼び、ときどき噛みつかんばかりのキスをされる。
 ……やっぱり、ちょっと噛み癖があるんだろうか。
 朝噛んだ場所に、もう一度牙を立てられた。
 でも、今はその痛みにかすかな快感を抱く。
 もっと痕をつけてほしい。自分の物だって、印を、つけてほしい……。

 そしてまた足を抱えられ、一番奥までペニスを打ち付けられる。
 身体がぶつかる音までがいやらしく感じ、愛液がさらにこぼれる。
「ぁ、ー、……ぁ、いい、です……もっと……んっ……!」
 生温かい液があふれ、したたり落ちる。全身が熱い。
「っ、あ……ぁ……! あー……」
 クラウスさんの身体に必死にしがみつき、イキそうなのに耐える。
 でもしがみつくほど、打ち付けるのが速くなるばかりで、何も分からなくなっていく。
 限界までの責めに、ぼうっとして、涙目で見上げていると、
「…………もうっ……!!」
 耐えられないと言うように、眉根を寄せ、私を抱きしめる。
「クラウス、さん……、あ、……ひ、ぁ……!……」
 全身を激しく揺さぶられ、自分を保っていられない。

「………カイナ……っ……」

 また、一際強く打ち付けられ、そして――。
 
「……――っ……!」

 あえなく達し、私はベッドに深く沈んだのだった。
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