第4章 異変
※R18
「……何故逃げようとするのだね、カイナ」
ベッドの端に避難しようとした私の足首をパシッとクラウスさんがつかむ。
「いや、無理な気がして」
冷や汗が出る。だいたい予測はついていたが、実物を目にすると脅威の度合いが違う。
「なぜだ」
「そんな大きいの……入らない……」
「……! カイナ。頼むから、そんな風に誘わないでくれたまえ」
「誘っておりません。き、今日はこのまま手をつないで寝ませんか?」
「無体なことを言わないでほしい。私は今すぐにでも君と結ばれたい」
「なら口でするのは!」
「……! そ、それも魅力的な提案ではあるが、次に譲りたい」
次はさせるつもりかよ。というかこのサイズ、口も厳しいような……。
けど、ずーるずると、クラウスさんの方に引き寄せられ、背中に口づけられる。
「愛している」
「……私も、です」
そして優しく仰向けにされ、もう一度キスをされた。
暗い部屋の中、シーツにすがり、どうにか自分を保つ。
「ん……んん……! んー、んー……」
「カイナ…大丈夫か?……痛みは……?」
「だ、大丈夫、です……ぁ……あ……あっ……!」
クラウスさんは私に足を開かせ、ご自分のモノをゆっくりと私に入れる。
私の身体に痛みや負担を与えないよう、ゆっくりと腰を進める。
異物がさらに奥を侵食し、意識がそれでいっぱいになる。
そうなると、自分が自分でなくなるような気がして、
「ああ、あ……ぁ……っ……やだ、こわい……!」
パニックから退行してしまい、ぐずって泣き出した。
クラウスさんはよしよしと、
「安心したまえ。君が怖いのなら動かずにいよう。君を傷つけたりはしない」
私の気が済むまでキスをして、それから、またゆっくり腰を進めて。
そのせいだろうか。だんだんと、恐怖心がゆらいで……代わって、気持ちいいのが……。
「おっきいの……いっぱい、入って……あ……ぁ……」
気がつけばぐちゅぐちゅに濡れまくってる。
私の中の雌が、もっと欲しいと泣きわめいてる。
「きもち言い、です……もっと、ほし……」
足を開き、バカみたいにみっともなくねだる。
「カイナ……だから、急かさず……」
変わり身の早い私に、クラウスさんは少し安心したように笑った。