第1章 嫉妬狂乱
翔「じゃあそれが楽しみで早く起きたの?」
雅「そうそう、そういう事♪」
翔「ホント小学生みたいだな」
2人はそう言って笑ってた。
…なんで、なんで。
俺とは飲みに行ってくれないのに、相葉さんとは行くの?
どうしていつも、俺だけは見てくれないの…。
胸がきつく苦しいほどに、軋む。
潤「みんなおはよ、なんの話してんの?」
雅「気になる〜?」
潤「そりゃあ、ね…楽屋の外まで声聞こえたもん」
翔「…げ、怒られたりしないといいけど」
智「それはないでしょ、翔くん」
突然、あの人の声が聞こえて、更に胸が締め付けられる。
どうして、潤くんと一緒のタイミングなの…。
雅「2人はなんで一緒?」
相葉さんが俺も気になっていた事を
2人に聞いていた。
その言葉を受けて俺も、ゆっくりと2人に
目線を向ける。
潤「なんでって、たまたまそこで会っただけだけど?」
本当にそれだけ…?
なんにも嘘ついてないよね…。
そう思って、智の顔を食い入るように見つめてしまった。
そしたら嫌でも智と目が合うわけで。
智「ニノ、顔怖いよ?」
「えっ…あ」
みんなの前では『ニノ』と呼ぶ彼に、
その時は少しチクリとした。
俺は慌てて顔を笑顔にして、ごめんって
謝った。
みんなにまで迷惑をかける訳にはいかないから。
翔「ニノ、大丈夫…?」
相葉さんと潤くんと智が話し始めた時
翔さんだけが俺を見てくれた。
…どうして、貴方じゃないの。