第2章 セックス依存症【vol.SHO】
【episode.4 智 × 翔】(リアル)
「ただいま〜」
俺はたった今、コンサートの振り付けを
考えやっと家に帰ったところ。
夜もこんなに深い…。
もう起きてなんかいないだろうな。
翔「お、お帰りなさい…智くん」
その声にばっと顔を上げて、廊下の先の
リビングへと繋がる扉の前に立つ彼を見た。
「翔くん、何してるの…?」
翔「こ、これは…その」
翔くんは壁に身体を隠して、顔だけを俺に向けていた。
そんな姿も可愛らしいんだけれども…。
なんでこっちに駆け寄ってきてくれないのか。
そっちの方が重要な問題だ。
翔くんは長年付き添った俺の大事な
メンバーのひとりで。
今では、それよりも深い俺の大事な大事な奥さん。
みんなからは公認されてるし、
堂々とこうやって同棲してる♪
でも、翔くんなんでこっちに来てくれないんだ。
「翔くん、俺にハグさせてよ…」
翔「さ、智くん…あのね、俺…」
「なぁに?言ってくれないと分かんないじゃん」
翔「こ、こんな姿でごめんね…っ!!」
「え、え、ええっ…!?」
翔くんが壁から姿を現したかと思ったら
いきなり突進してきて…。
その姿はなんと、あの…『裸エプロン』だった。
「翔、くん? 説明して欲しいな〜?」
翔「これはその…ニノが」
「ニノがなに?」
翔「新婚だったらこれはやらないとダメだって…
そう言うから、恥をしのんで…ごにょごにょ…」
なるほど、なるほど。
うん、まずはニノありがとう!
なんという事だ…。
疲れて帰ってきたかいがあったよ。
赤のフリフリのエプロンを着ている翔くんは
愛らしい白色の肌をしているんだから。
翔くんの可愛さがより引き立ってる…。
翔「あ、そうだ…智くんに言わなきゃいけないセリフが…」
「セリフ?」
翔くんは、エプロンのポケットから
1枚の紙を取り出した。