第2章 セックス依存症【vol.SHO】
翔「…で、なんでお前はこんなとこまでついてきてるんだ?」
「あはは♪ ちゃんと脱いでくれてるか確かめたくて」
翔「そんなもん必要ないのに…」
俺たちはトイレの個室にいた。
俺は、もちろん翔ちゃんがちゃんとノーパンになってくれるか見届ける為に。
「翔ちゃん、脱がないの?」
翔「あ〜もう、脱ぐよ…脱ぎゃ良いんだろ?」
「翔ちゃんやっさしい〜」
翔ちゃんは、手際良く下着を脱ぐと
すぐにジーンズを履いた。
暫く俺は、その翔ちゃんの股間に釘付けだった。
翔「これで良いんだろ…行くぞ」
「待って」
翔「今度はなに?」
「翔ちゃんのパンツ俺に預けて」
翔「なっ…!」
「俺の知らない間に履かれたら困るからね」
翔「仕方ねぇな…ほら」
「ふふふっ じゃあ行こっか」
俺は翔ちゃんのパンツをポケットにねじ込み
翔ちゃんと遊園地へと駆り出した。
翔「おい、雅紀もう日が暮れるぞ」
「あ、じゃあ最後に…アレ乗ろう?」
翔「お前、俺の高所恐怖症知ってんだろ?」
俺が散々遊んだ最後に選んだ乗り物は
やっぱり最後に相応しく、観覧車。
夕方にもなると、人も少なくなってきて。
どの乗り物も混んでない。
でも、観覧車はみんな最後に乗りたいのかな。
少しだけ並んでいた。
「だって、翔ちゃんが怖いと思って
ジェットコースターには乗らなかったんだよ?」
翔「そうだけど、観覧車は並んでるし…」
「待てば良いよ、それ位」
翔「それ位って…」
「ほら行こう? 怖いなら俺にしがみついてても全然良いし♪」
翔「分かった、並ぶか」
「うん!」
俺は翔ちゃんを納得させて、早速
観覧車の列に並んだ。
そんなに長くはなかったから、すぐに順番は回ってきた。
『…ごゆっくりお楽しみください〜』
係員さんに誘導されて、観覧車に乗り込む。
「見てみて、結構綺麗だよ」
翔「む、無理…」
翔ちゃんは、自分の足元を見る余裕しかないみたい。
せめて、俺の顔ぐらい見て欲しいしなあ…。