第2章 セックス依存症【vol.SHO】
【episode.2 和 × 翔】(ノンリアル)
「会長、約束覚えてますよね?」
翔「…っ、いちいち言うな」
「そうですか、良かったです♪」
僕は、私立山風学園の副生徒会長。
今僕の目の前にいる彼は、学園の現トップ。
櫻井翔先輩である。
僕たちはこれから始まる全校集会の為
体育館のステージの袖で待機していた。
会長は、スピーチする内容を直前まで
読んでいたのだが、それを僕が遮った所だ。
「じゃあ今、トイレ行きますよ?」
翔「はっ!? これから集会…!」
「まだ時間はあります、ほらはやく」
翔「ちょ、おい…!」
僕は会長の手を引いて、ステージの階段を降りた。
体育館近くの男子トイレに駆け込み、
個室に彼を押し込む。
「ほら、下脱いでください」
翔「ちょ、ちょっと待て…今は」
「急いで、約束ですよ?」
翔「うぐっ…」
彼は「約束」という言葉に弱い。
この日も前回僕が約束した内容を実行させようとしていた。
翔「わ、分かったよ…手早く頼む」
「任せて下さい♪」
そう言うと渋々、会長は下を脱ぎ始めた。
下半身が露わになると僕は、会長の後ろへと回り込んだ。
「くれぐれも声は我慢してくださいね?」
翔「ぜ、善処する…」
「流石です、では…」
僕は、ジャケットのポケットに手を突っ込み
ソレを取り出した。
淡い桃色で楕円形のソレは
この約束の日のために僕が用意した玩具だ。
そして、その楕円形のソレに自分の持っていた
ハンドクリームを塗り付け、会長の菊門にも同様に塗り付けた。
翔「…っ、ん」
「…んふ♪」
さっき僕が声を出さないようにと言ったから
必死で耐えているその愛らしい姿に、思わず笑みが零れた。