第1章 嫉妬狂乱
…ああ、切れたな。
なんて呆然と考えていたら、智が俺のイチモツを優しく包んだ。
「…っ、智?」
智「かず、ごめんね…ほら気持ち良くなろ?」
「あ、っん…や、まっ、て…っ、」
智の細長い綺麗な指に包まれて、上下されると
今まで萎えていたイチモツもみるみる姿を変えた。
それに、痛みしか与えなかった菊門も
血液と智の甘露のおかげで滑りができ、
段々と快楽を全身に配り始めた。
「ひ、っう…あ、あぁっ」
智「かず、俺もう…ダメかも」
「あ、あんっ、お、れもっ…出ちゃっ、」
智「じゃあ一緒に、ね?」
そう言って智は、俺のイチモツを扱く手を
速め、俺を頂点へと導いていく。
「あぁっ、や、ん…んんぅ…っ!」
智「…ぅ、くっ」
同時に甘露を迸らせると、俺は下半身の力が
抜けて立っていられなくなった。
智「…っと、大丈夫?」
「あり、がと…っ」
智に腰を支えられながら、俺は智に向き直った。
「智、聞いてくれる…?」
智「うん、なぁに?」
「俺、俺ね…智の事好きなの」
意を決して、思いを告げた。
こんなに酷いことされたあとでも、やっぱり俺は智を愛しているんだ。
智と目を合わせていたら、自然と目元が熱くなる。
智「かず…」
「あっ…!」
俺は、智の細い身体の中に閉じこめられていた。
この温もり、優しさ。
全部俺が欲しかったものがここにはある。
智「俺もだよ、かず…ずっとずっと、かずが
好きだったよ」
「本当に…?」
智「もちろん、でもこんな酷いこと…ごめんね」
「いいの、そんなの全然…っ、
だって智は俺のものになってくれるんでしょ?」
智「うん」
「俺ね、すっごい重いよ? 嫉妬もするし…
でも、思ってる事は言えない…それでもいい?」
智「知ってる、俺もそうだから…俺たち似た者同士だね」
「うん…っ」
やり方こそ間違えたけれど、俺たちの愛は
こういう形でも良いのかもしれない。
それで自分たちが幸せであるのなら…。
思いが通じ合っているのなら…。