第1章 嫉妬狂乱
智「ほら、そっちの壁に手ついて?」
「う、ん…」
俺は、どこまでも智に惚れているから
結局は智の言いなりになってしまう。
そうして俺は、智にお尻を差し出すような
格好のまま浴槽に立った。
なにかボディーソープのようなもので
濡らされるものだと勝手に思い込んでいた俺は
自分のお尻の割れ目に宛てがわれたソレに、思わず振り返った。
「待って、待って…! 慣らしてか、らぁっ、!?」
智「ごめん、待てない」
無理矢理に押し開かれた俺の菊門は、
俺に痛みしか与えなかった。
「いやっ、むりっ…ぬ、いて…っ、ぬいてぇ…っ」
みしみしと音を立てそうな程
なんの滑りも持たない智の肉棒は、躊躇もなく入ってくる。
「は、っ…ぅ、うう…っ、」
智「そんな声出さないで…?」
「ぅ、っ…く」
智が前のめりに倒れた事で、圧迫感が増す。
だから、もう自分じゃ声を出せない。
智になにも伝えられない、心も身体も痛い…。
智「動くよ?」
「…っ、い…あ、ぅ、」
智は容赦なく俺に腰を送りつけてきた。
皮膚と皮膚のぶつかる音が、お風呂場で
反響して耳に届く。
いつもなら、いや愛を感じられる相手となら
この状況に燃えたりするのだろう。
でも、今はそんなものはどこにも感じられない。
全身には痛みを配られるだけで、
愛も、優しさも、思いやりも何もない。
そして遂には、俺の内股から生暖かいものが
伝っていくのが分かった。
下に目線を落とせば、俺の足元に
真っ白な浴槽に滴った赤…。
それは段々と大きくなり、広がっていく。
「…っ、」
それでも気にせず、行為を続ける智に
何も感じる事が出来なかった。