第1章 嫉妬狂乱
「っ、ん、しょ、さん…っ、」
翔「もっと…もっと呼んでっ?」
「ぅあぁっ、あひ、っ、ん、」
翔さんは、俺の菊門を激しく出入りしながら
俺に名前を呼んでと強く求めてきた。
だから俺はちゃんと応えてあげる。
俺の孤独を埋めようとしてくれる人だから。
「翔、さんっ、ぅん、あぁっ…!」
翔「今の…好きっ?」
「あ、あんっ、好き…っ、好きなの、っ」
身体だけじゃなくて、頭も突き刺すような
翔さんの強い刺激。
だからもうわけが分からなくなってくる。
「は、ぅ、あぁっ…や、ぁ、んっ」
翔「俺も、好きだよ…」
「い、あっ…さと…っ、んんっ!?」
ふわふわしてた意識の中、突然翔さんから
深い口付けが送られた。
既に息も出来ないほど、快感でいっぱいなのに
キスで完全に思考が停止する。
翔「今、他の男の名前なんて呼ばないで」
「う、ぁ…翔さんっ、?」
翔「お願いだから、俺の事だけ考えてて」
「あ、あぁっ、そんなにっしたら…っ」
俺の上に乗って腰を振る翔さんの額には
うっすらと汗が滲んでた。
そういう俺だって、汗やら涙やら唾液やらで
しっちゃかめっちゃかだけど…。
ぽたぽたと落ちてくるその汗が、
なんだか翔さんの涙みたいで…無意識のうちに
翔さんに手を伸ばしてた。
翔「…っ、かず?」
「もっと、抱いて…強く、激しく」
翔「ああ…っ、」
「ひ、あぁっ…!」
どうしてだろう、凄く愛されてるはずなのに
心に穴がぽっかり空いたみたいだ。
温かいはずなのに、心は冷たいよ…。