第6章 夏に言ってみたいセリフ (Ⅰ)
[佑香side]
・・・・・・・一体何が起こったのだろう。
悪魔のような笑みを浮かべた少年に頭を鷲掴みにされ困っているか弱い一般人のもとに飛び込んできたのは!?
正義のヒーロー!!・・・・ではなく・・・
白馬の王子様!?・・・・なんかでもなく・・・
?「ご、ご、ご、ごめんなさい!!大丈夫ですか!?・・・・って、子供!!子供じゃないですか!?どうしよう!!どうするんです!!銀さん!!」
?「おいおい、落ち着けぇ~新八。まずこういうことが起こったらやらなくちゃいけないことがあるだろ。しっかりしろ。」
?「!!!・・・そ、そうですね!!こういうときはまず落ち着いて救急しゃ・・・・」
?「そう。・・・まずは落ち着いて・・・・。」
「・・・・タッタタタ、タイムマシンだ!!!おっ俺たちを時空間の中に隠してくれるタイムマシンを探せぇぇぇ!!」
?「おめぇぇが落ち着けぇぇ!!!!」
激しいツッコミboyと、ダメな大人代表みたいな男であった。
いや、ほんとに今日の私の運のなさと言ったら・・・あれ?おかしいな?目から水が・・・・
沖「おい。大丈夫ですかぃ?」
・・・・・・・おぉっ!?
なんだなんだ心配してくれるのかい?この憐れで可哀想な私を!!・・・・なんだい良いとこあるじゃないか!!見直したぜ!!少年よ!!
・・・・・・まぁ、今日一日のストレスをトータルしたら君が9割程を占めるけどね・・・・。
なんて、閉じた瞼の裏で考えながら、体を起こしてとりあえず安否報告をするため立ち上がる
「はい、全然大丈夫です。かすり傷1つ無いで・・・」
沖「人を跳ねるなんてトイレでう○こ流し忘れるのと同じぐらいよくあることなんですから、あんまり気に病むことじゃありませんぜぇ。旦那。」
「って、そっちかぁぁぁぁぁい!!!!!」