第6章 夏に言ってみたいセリフ (Ⅰ)
お互いに脳内で独り言を続けていると先に口を開いたのは・・・・
「・・・ま、まぁとりあえず色々お世話になりました・・・・それじゃあほんとに自分はこれで・・・」
自分は女優という自己暗示のお陰で平静を保つことに成功した仮面野郎こと佑香だった!!
佑香は華麗な身のこなしで沖田の横をすり抜けると流れるように荷物をつかみ颯爽と去ろうとした!!
しかし!!!!!!
この男がこれを見逃すはずがない!!沖田がゆっくりとのばす手は完全に佑香を!!LOCKON!!している!!さて!沖田はこの華麗な身のこなしにどう対応するのだろう・・・・
ガシッ))))
沖「・・・・逃がしやせんぜ ニヤッ)))」
本日二回目の頭わしづかみ・・・・
「いったぁぁ!!!!もげるぅぅ!!頭もげるぅぅ!!なんでですか!!自分結局殺し屋でもなんでも無いんですよ!!いい加減離してくださいよ!!」
沖「・・・はぁ、だから何回言わすんでさぁ。お前を離しちまったら俺が上司に怒られるんだよ。そんなくそ面倒の嫌だろう?だからおめぇを連れ帰って牢屋に・・・」
「完全に自分のためじゃねぇかぁ!!!いい加減にしろよ!!このドS美少年がぁぁ!!」
沖「おいおい、なんでぃ急に誉めんなよ。照れちまうだろ。」
「・・・あっ!!気持ちが高ぶりすぎてつい美少年って言っちゃった!!!・・・ってなにそのどや顔すげぇイラッと来る!!その顔で照れるなんて言われてもただの嫌みにしか聞こえない!!なんか「私なんか全然かわいくないですよ~!でもなんか~よく言われるんですよね~♪」って言ってる女子みたいな顔してる!!」
沖「いやいや。こんなむさ苦しい男がそうポンポンと美少年だなんて言われませんぜ。・・・・あっでもこの間町を歩いてたら美人なお姉さん方に声かけられたな?・・・・何でだろうなぁ~♪」
「実質同じようなこと言ってるじゃねぇかぁぁ!!くっそー!!自分も美人なお姉さん方に声かけられたい!!お茶したい!!あわよくばデートした・・」
ドッガーン!!!)))
「グホォ!!」
沖「・・・あっ」
?「・・・あっ、やべ」
?「ギャァァァァァァ!!!!」