第3章 クリスマスの予定を聞かれるたびに胸がきゅってなる・・・
「あぁ!な、名前ですか!!いや~あまりにも急だったからちょっとびっくりしちゃってー」
う~ん・・・この美少年読めない子だなー、さっきまでの話の流れ全無視で名前を聞いてくるとは・・・さすがに読めねぇよ。・・・まぁ、とりあえず牢屋は嫌だから名前を・・・ってどうしよう!!!本名はあんまり言いたくないっていうか言えないんだけどー・・・
?「…どうしたんでぃ?・・・やっぱり名前が言えねぇような理由があるってことかぃ」
ヤバイよヤバイよ!!めっちゃ怪しんでる!!めっちゃにらんでる!!どうしよう!!予想外の質問で絶体絶命!!
・・・あっ!そうだ!
「・・・じ、実は自分捨て子で・・・・・拾ってもらった家の人には、必要以上の会話や、家から出ることは禁じられていて・・・ずっと名前は必要なかったんですよ。」
?「・・・じゃあなんであんたは今ここに一人でいるんですかぃ?」
「あぁ・・・それはつい先日家主さんが亡くなって。その隙に逃げてきたんです。とりあえず今は外の世界を知っていくことから始めようと思いまして。このお面もその家の人に見つかったら面倒だからつけてるんですよ。」
?「・・・なるほど、そうなんですかぃ」
・・・・・・よっしゃ!!セーーーフ!!少し嘘ついたことに罪悪感あるけど・・・まぁ、ほんとのことも混ぜてるし・・・とりあえずよっしゃ!!
?「けどおめぇー、これからここで暮らしていくつもりなら、名前がねぇーと不便じゃねぇーですかい?」
「・・・た、確かに!!仕事の時とか無いと困るかも…
!じゃあ!!分かりやすいし[うさちゃんマン]で統一することします!」
本日2度目のどや顔をしているおばかちゃんと反面に美少年は冷たい目をしながら・・・
?「いや、そんな馬鹿みてぇな名前を呼んでたら俺まで頭がやられたやつだと思われるじゃねぇですかい。俺はそんなの耐えられねぇ。」
「俺までってなんですか!!別に自分も頭は正常ですよ!!ほんとそろそろあれですよ!!あれがあぁなって、そうなって、こうなって!ボーンてなってパーンですよ!!」
?「おい、今のあんた今日いちでやばいやつですぜ」