第7章 勉強とクロと私
いただきます。
手を合わせて、心の中でそう唱える。
にしてもこんな大きいの食べれるかな…?
…イヤ、私のお弁当とあんま変わらない?
具材が違うだけか。
すると、突然お弁当に箸が侵入してきた。
「あ、私の唐揚げ…」
「んー、おいしいな。コレ」
私の唐揚げをとったのはクロだね。
…あ、クロのにも唐揚げ入ってるじゃん。
そう思い、クロのお弁当箱から唐揚げを奪って、パクリ、口にいれた。
「美味しいですね。」
「あっテメ…!」
クロが何かを言っているけど、
そんなの気にせずに、白米を口に頬張った。