第7章 勉強とクロと私
教室について、筆箱を取り出そうとカバンを開けると、私のスマホは音をならす。
なんだろうと思い、画面を覗くとクロからだった。
【研磨いていいなら、これから毎日一緒に行かね?】
と、お誘いをもらったけど、私は朝練があるときは途中まで光太郎と行ってるので、お誘いを断った。
【ムリ。光太郎と行きます。】
【えーじゃあ、たまーに行こ?】
そこまでして誘われると断るのに、なんだか罪悪感を覚えてしまう。
私は、okマークのスタンプを送ると、喜んでる顔の黒猫のスタンプが送られてきた。
…クロに似てる。
と、思い、思わず笑ってしまった。