第28章 1番最後。
鉄朗に立ち上がらせてもらうと、優しく服をたくし上げられ、簡単に脱がされてしまう。
「あれ、この下着新しい?」
肩紐を人差し指と親指で引っ張りながら、鉄朗は言った。
「うん。…新しい」
「いいな、水色。ま、脱がしちゃうけどな♡」
変態おじさんみたいなニンマリとした顔で私の顔を見てくる。…うん、この顔、変態っぽい。
…けど、その顔はもう無くなっていて、目の前にある鉄朗の顔は獲物を仕留めたような顔をしていた。
細い一重の切れ長な目に私は見つめられる。鉄朗の瞳は真っ黒でとても綺麗だ。
そんな、瞳に見つめられたら、目をそらすことも出来ず…。
「なに?」
「…いや、…目、小さいなって」
思わず、恥ずかしくてこんなことを言ってしまった。
「うっせ。スミマセンね、木兎とかお前みたいに目、でっかくなくて。ま、俺より木葉の方がちっせーけどな」
「うそ、うそ。鉄朗の目、綺麗だから、ついね」
優しく笑いながら、鉄朗に言うと、あっそ、とでも言いたそうな顔で、私を見てきた。