第27章 甘くて苦い。
「…意外とキツいのネ…。」
「意外とってなによ」
コウタロウとのセックスは、なんというか…ものすごく優しい。私のこともしかしたら好きなのかな?って思ってしまうくらい、相手のことを考えてくれているのが、分かる。
…あと、すごく慣れてる…(笑)
「…ごめん、動く」
コウタロウは私に謝罪をしてから、腰を動かした。…別に、謝る必要ないのに。
「あ…ぁぁっ」
「エマちゃんの声、もっと聞かせて」
なら、声出るようなことして、って言おうとしたけど、それはやめた。…なんか、それは違う気がしたから。
「なに、考えごと?今は俺のことだけ集中しててくんね?」
コウタロウは私にそう言い放つと、子宮口にコツンとコウタロウのが当たった。
「やぁッ…だめ…!…ッやらぁ」
ダメだ…もう、目の前がチカチカして、呼吸がさっきより荒くなったのが、自分でもわかる。
「嫌っつっても…やめねぇって」
コウタロウはやめるどころか、先程よりも早いリズムで腰を打ち付ける。
「あ…こうたろ……も、ッ…も、イっちゃ…」
「オラ、好きなだけイけよ」
私は、コウタロウのその言葉を聞くと、叫びに近い声で絶頂を迎えた。