第27章 甘くて苦い。
コウタロウは1度だけ欲を吐き出すと、すぐに自身を引き抜いて処理をした。
「突然誘ったりしてごめんね。私、タオルとお水持ってくるから、ゆっくりしてて」
コウタロウにそう言い、言葉通り、お水とタオルを取りに立ち上がると、コウタロウに止められた。
「エマちゃんこそゆっくりしてろよ。…あ、てか、風呂入る?」
「沸かしてなくていいなら、入ってきていいよ」
終わったあとだけど、特別甘い雰囲気にはならず。
…そこがいいと思ったりもするけど。
「エマちゃんは入んねぇの?」
まさか、一緒に入ろ、とか言われるやつ?
「入るよ」
「じゃあ、一緒に入ろ」
そのまさか!!当たってしまった…。
嬉しいけど、恥ずかしいなぁ…なんて思ったリ。
私は、コウタロウの言葉に何秒が遅れてから、こくりと頷いた。