第26章 久しぶりの。
「光太郎、おやすみ」
「オヤスミ」
「仲良く寝ろよー」
リビングでテレビを見ていた光太郎に挨拶をして、部屋に戻ることにした。
私の部屋に戻ると、クロは私の顎をクイッと持ち上げ、私たちの距離はゼロに。
「…ん…、ぁ…」
久しぶりのクロとのキスは、深いキス。
クロがずっと我慢していたことが分かった。
「…ごめん、我慢出来る気がしねぇ。いい?」
「いいよ。」
簡単に一言で答えると、私はクロにお姫様抱っこをされる。
クロは、すぐ側にあるベットまで着くと、優しく下ろしてくれた。
「ずっと優しくできる自信ねぇから。嫌だったり、怖かったら俺のこと引張叩いて。」
またそんなこと言って…。嫌だったら最初から受け入れないのに。
…まぁ、クロは必要以上に優しいから、これはもうしょうがないことだよね。
「優しくなくていいよ。…私はどんなクロでも受け入れるから。」
そう言い、最後に優しく口付けをすると、クロはぺちゃんこの髪をかきあげながらニヤリ、と笑った。
「そんじゃ、楽しませてもらうなァ。」
…これ、完全にスイッチ入っちゃった…?