第26章 久しぶりの。
「答えないならやめマース」
クロは私が言わなかったから、ほかの部分を洗い始めていた。
でも、クロの手は洗うという言葉では程遠い。どちらかと言うと、撫でてる、の方が近いかも。
するとクロの手は、私の秘部でピタリと手を止めた。
「…なに…?」
「何って、わかんねぇの?綾菜のココ、すっげぇびっしょり。なんで?俺、ここまだ触ってないのに…興奮、してた?ここ触ってもらえるかもって、期待してたってことでいいの?」
分かってるなら触ってくれてもいいじゃない…。
なんて、思ったけど、そんなの口に出せるわけはなくて。
「お風呂出たら、クロに抱かれたい」
控えめに、そう言うしか出来なかった。…本当に可愛げゼロだな、私。
「俺はここでやってもいいけど?」
「逆上せるからダメ。」
「へいへーい」
クロは納得したのか、私の体をしっかりと洗ってくれた。