第26章 久しぶりの。
「久しぶりだし、しっかり可愛がってやんよ。」
一言そう言うと、角度を変えて何度も何度もキスをされる。歯型をなぞったり、舌を吸われたり。
だけどクロは器用なようで、激しいキスをしながらも、パジャマのボタンを全て外してしまっていた。
クロは気が済んだのか、キスをするのを止めると、優しい声で私に言ってくる。
「服、邪魔だし、脱いじゃうか。パンツも濡れたら、次履くの嫌だろ?」
私は少し恥ずかしく思いながらも、服を全部脱ぐ。…だけど、パンツは既にぐっしょりだと思う。
…脱ぐの、恥ずかしいな…。
なんて思いながら、ショーツに手をかけ、バレないように出来るだけ早く脱いだけど、クロにはバレていたようで。
「アレ、糸引いてね?もう既にビショビショだった?」
「…ごめん…気を使ってくれたのに」
私は恥ずかしながらもクロの目を見て謝ると、クロは少し驚いたように言った。
「別にいいけど?まぁ、まだ触ってやんないけどなー。」
ニヤリ。
そんな音が聞こえるような笑い方で私の目を見つめてきた。
私は完全に、クロから目を話せられない。
これじゃまるで、目だけでクロに支配されているみたいだ。