第26章 久しぶりの。
「綾菜、おいで。次は俺が綾菜の体洗うから。」
「ありがとう」
私はクロと向き合うように座ると、クロは私の首から洗い始めた。
「クロの手つきは、優しいね」
「なんだそれ」
体を洗う、ということは絶対、普段触られないようなところを触られる。
…う、恥ずかしい…。
前までクロと入っていた時は、精神的にも追い込まれていたせいか、そういった気持ちにはならなかったけど、今は変に意識をしてしまう。
「綾菜って、胸何カップだっけ?」
クロは私の腕を洗いながら突然聞いてきた。
…今、それ聞く?
「Bですけど何か?」
中学3年生の時から、全く大きくなっていない私の胸。…小さいの結構気にしてるんだけど。
「そっかー。」
そう言いながら手をずらし、私の胸を石鹸でいっぱいにしていた。
特に、クロは、変なことを考えては無さそうだ。…それなのに私は、胸の突起を立たせてしまっている。
「アレェ?綾菜ちゃん、ここ立ってね?」
そう言うと、クロは私の胸の突起を摘もうとしている。
実際、摘もうとしても、石鹸で手が滑ってしまうため、摘めていないのだろう。
「…ぁ…、からだ洗って…」
「本当にいいの?ここでやめても」
…良くないに決まってるじゃん…。それ、分かって聞いてるよね?