• テキストサイズ

【HQ】キミ色オレ色

第25章 恋バナ



「もういいよ、綾菜。」

「あ、うん。ごめん」

せっかく、エマさんとクロの恋バナでいい感じだったのに、私のせいで空気は最悪だ。

「綾菜ちゃんは、それだけアカアシ君のことが好きだったんだね」

「え?」

言っていることが分からず、思わずに1文字だけを発してしまう。

「だって、一番好きな人が一番自分を傷つけられる、って言うじゃない?…好きだから、信用してたからこそ、そんなに苦しかったんじゃない?…綾菜ちゃんの気持ちはよく分からないから、違う可能性もあるけど。」

たしかに私は、京治のことが大好きだったし、エマさんが言っていることは、間違っていないと思う。

「エマさん凄いですね」

「まぁね!…恋の相談は私に言ってね?恋愛のプロなんで!」

キメポーズつきで言ったエマさんに対し、クロは笑いながら言った。

「自称って付けとけよ?自称恋愛のプロ、ってな」

「なにそれ、酷い!それだったら、恋愛のプロ、カッコ仮、の方がいいし!」

突っ込むところそこなんだ…。
と、思ったけど、声には出さず、表情筋だけ働いた。

/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp