第24章 安心、好き、恋
「やっほー、綾菜ちゃん!アサブリだね!」
「どうも。」
「…テツロウは、私呼んだ覚えないんだけどな」
「何それ?お前が仲直りしたら綾菜連れてこいって言ったんだろ。」
…そんな約束をいつの間にかしていたんだね。
でも、エマさんがクロに今日わたしと会うことを伝えてなかったぽいし、なんで私がエマさんと会うことわかったんだろう。
うーん……。…多分、分かりそうにないから、忘れることにしよう。
「まぁ、私は2人がよりを戻してくれて嬉しいよ。」
「そりゃどうも。」
「エマさんのおかげです。」
クロのことを、相談出来るたった1人の存在。
私はクロとよりを戻せたのはエマさんのおかげでもあると、そう思った。
「そー?で、どうするの?二人とももう相談乗ること無さそうだし、なんの話する?」
「とりあえず、飲み物頼みたい」
「あー、ごめんね。はい、メニュー。」
エマさんは私とクロにそれぞれメニューを渡してくれる。
すると、エマさんは私の顔を見て言った。
「綾菜ちゃんの分は、私が奢るから。飲み物以外にも、なんでも頼んでね。」
「おい、エマ…こいつの胃袋、性別こえてるぞ?」
「…ナニソレ。私だって、そのくらい考えるし。」
私がクロに言い返すと、クロは「そうかァ?」と言って笑っていた。