第24章 安心、好き、恋
部活が終わり、1人で歩いていると突然名前を呼ばれた。
「オツカレ」
「クロもお疲れ様」
久しぶりに2人で帰ることが嬉しくて、つい顔が緩んでしまう。
「随分、嬉しそうな顔してんな(笑)」
「だって、すごく嬉しいから…。」
「そっか。…久しぶりだし、帰り際どっか寄ってく?」
…あ、そうだ、今日の帰りにエマさんと駅前のカフェに待ち合わせしてるの忘れてた…。
「ごめん、今日はちょっと…。約束があって…。」
「誰と?俺も知ってる人?」
知ってるも何も、あなたの元カノなんですケド…。
「そうだよ」
「じゃあ、俺も行く。どこに待ち合わせしてんの?」
「…駅前のカフェ」
…バカ、バカ、バカ!
なんで教えたのよ!
俺も行くって、なんで!?困るよ!
…とか思ったけど、口にすることは出来ず…。
「相手の許可もらってないんだけど」
「俺の知り合いなら平気じゃね?」
「そうかな?」
あ、これ何言ってもクロ着いてくるやつだ。